歯科治療中にアゴが外れた
 

大阪に住む顎の痛みでお困りの80代の女性の患者さま。

2ヶ月前の歯科治療中に口が閉じれなくなり、それから顎に痛みが出るようになった。

来院時の症状

✓口を開けようとすると右のあごが痛む
✓奥歯のかみ合わせが気持ち悪い
✓痛みのストレスで気分がすぐれない
✓首や肩のこりを感じやすくなった

施術を開始して3ヶ月後
1回/1Wを５週続け、その後は1回/2Wに伸ばして現在も継続中です。顎の痛みはほとんど出なくなり、首や肩のこりも感じることが少なくなった。痛みがとれたことでストレスも減り、コロナ禍が落ち着ついたこともあり外出する機会が増えた。

初めて来られた時の印象は痛みからのストレスで気持ちが沈んでいるように見えました。痛みが取れていくにつれ、徐々に元気を取り戻されました。

顎の痛みの原因は？

一番の原因は首です。首の骨が通常より前方にあり、かつ歪んでいるので、大きく口を開けた際に口が閉じなくなったのです。歪みのある首の状態はそのままに、顎の位置を戻そうとしたために、顎の関節に負担がかかり痛みがでてしまったようです。首の歪みがあるので当然、肩や首もこりやすくなります。

それ以外の原因はアゴの骨を含める顔面骨、間接的に背中や肩甲骨、骨盤なども影響しています。歯科の治療後に顎が痛くなるほとんどの人は首の状態が悪いはずです。

施術のポイント

上顎骨-頬骨-側頭骨-後頭骨-首の1.2番 ここをバランスよく整えることです。下顎骨だけでなくて、顎以外の顔面骨や首を整えることがとても重要です。顎だけを揃えようとしても他がそのままだと動かないか、動いたとしても痛みは取れません。

今後は

しばらく1回/2Wを継続して首の状態をもう少し観察します。症状がこのまま落ち着いてくれれば、期間を1週間ずつ伸ばしていきます。



コロナ禍で学校や仕事で人との交流が減り、ストレスを貯めている方が増えました。落ち着きつつありますが、この先まったく安心なわけでもありません。仕事は継続してテレワークになったという方も多いですし、以前のように大勢で集まるような生活はまだ少し先でしょう。

ストレスから食いしばりがはじまり、顎の痛い人が増えています。我慢しないで早めに処置をしましょう。顎や首の状態が悪化してからでは慢性的な症状になりやすく、施術を始めてもなかなか元通りになりません。